齊藤純子


東京都出身。田園調布雙葉学園、東京藝術大学卒業。同大学院修士課程独唱科修了。フランス政府給費留学生として渡仏し、パリ、ニューヨーク、ボルドーなどで研鑽を積む。

ボルドー大劇場(フランス)、ナポリ・サン・カルロ劇場、ラヴェンナ・ダンテ・アリギエーリ劇場(イタリア)、チロル音楽祭(オーストリア)、サンタンデール音楽祭(スペイン)など、欧州各地および中国にて、オペラ、宗教音楽、歌曲、現代音楽の演奏活動を展開。

2019年、東京・新国立劇場「フィレンツェの悲劇」ビアンカ役を皮切りに、「チェネレントラ」ティースベ、「修道女アンジェリカ」公爵夫人、「子供と魔法」お母さん、「ギヨーム・テル」(日本初・仏語上演)エドヴィージュなどに出演。びわ湖ホール「神々の黄昏」第2ノルン、ベルカントオペラフェスティバルインジャパン「ジュリエッタとロメオ」(日本初演)アデーリア役、日生劇場「サンドリヨン」ド・ラ・アルティエール夫人役で出演。

レパートリーは、ワーグナー「ニーベルングの指環」(ヴェルグンデ、第2・第3ノルン、ゲルヒルデ)、ベートーヴェン「フィデリオ」、ヴェルディ「アルツィーラ」、ビゼー「カルメン」などに加え、シャリーノ「裏切りの瞳」など現代作品にも及ぶ。

コンサートではモーツァルト「ハ短調ミサ」「証聖者の荘厳晩課」、ベートーヴェン「荘厳ミサ」「交響曲第9番」、ロッシーニ「スターバト・マーテル」などを中心に出演。「月に憑かれたピエロ」(シェーンベルク)、「ハラキリ」(ペーテル・エトヴェシュ)といった現代作品や、舞踏家カルロッタ池田プロデュース公演「Chez Ikkyu」における即興演奏などにも積極的に取り組む。2020年より市川景之氏とともにフランス歌曲リサイタルシリーズを東京で開催。

出演作品の多くはストリーミング配信され、ブルーレイ、DVD、CDなども世界各地でリリースされている。

2011年からは、児童合唱団(JAVA)ヴォイストレーナーを務め、オペラ、バレエ公演や合唱作品、ソリスト指導にも携わっている。

透明感と深みを兼ね備えた声質と、誠実な音楽づくりが各地で高く評価されている。作品ごとに深い解釈を施し、スタイルを尊重した表現力、明瞭な語り口を特徴とし、叙情から情熱、喜劇、悲劇に至るまで多彩な表現を自在に操る稀有な歌手として、注目を集めている。

終幕の感情表現が殊に豊かであった齊藤純子(妻エドヴィージュ)にも触れておきたい。音楽の友2025年1月

規模の大きな作品だけに、主要な歌手全員に人がそろわないと楽しめない。その点も水準が高く、(略)確かな歌声でアンサンブルを締めたエドヴィージュ役の齊藤純子ほか、それぞれが存在感を発揮した。日本経済新聞2024年12月

テルの妻のエドヴィージュの齊藤純子は厚みのある立派な声で映えた。-Mercure des arts 2024年12月

Junko Saito as Tell’s wife Hedwige also showed an assured vocal presence. -Opera Today Dec. 2024 

Saito’s mezzo came into its own during that very Act four as she lamented the loss of her husband and son on “Ô protectrice auguste et chère!” her shift from high to low potent. – Operawire Nov. 2024

Mezzo-soprano Junko Saito’s sincere singing as Tell’s wife Hedwige pulled at the heartstrings. – The Japan News – Nov. 2024

Junko Saito como Hedwig mostró una voz de timbre cálido y provocó lágrimas cuando intentó seguir a Tell en el cuarto acto – Ópera Actual – Nov 2024
 
日本人ではまず、テルの妻エドヴィージュの齊藤純子(メゾソプラノ)の美声とフランス在住ならではの自然な発音に感心した。web太陽2024年11月
 
テルの妻エドヴィージュ役のメゾソプラノ齊藤純子は、話すように自然なフランス語が演劇的にみても魅力でした。スイスの為とは言え、危険な場所へ赴かなればならない夫を心配する純粋な歌唱に引き込まれました。美術館ナビ2024年11月
 
日本人キャストも実力派揃いで、なかでも終幕でエドヴィージュが、夫と子供を失ったと思い込んで慟哭する場面の、齊藤の鬼気迫る表現は深く印象に残った。ぴあ2024年11月
 

非情な役柄の公爵夫人を好演したのは齊藤純子。欧州で活躍し、ヴェルディ《アルツィラ》で主役も歌った実力派で、さすがの存在感を示してくれた。音楽の友2023年12月号

今回の公演の出色は公爵夫人役の齊藤純子だろう。威厳に満ちた声と振る舞いは、貴族の伝統に生きる役柄を的確に示していた。また、子どもの死を告げる際の逡巡や、真実を知り泣き崩れる姪(アンジェリカ)に触れるのをすんでのところで留まる演技からは、冷徹に見える公爵夫人が、姪やその子への愛情を少なからず持つように見えた。Freude 2023年12月

唯一の外国人歌手、アンジェリカのキアーラ・イゾットンは低音域も豊かなドラマティックソプラノで強い存在感を示し、対決シーンでは叔母役の齊藤純子も見事に拮抗した。オン・ステージ新聞 2023年11月号

ストーリーの上でヤマ場となるアンジェリカ(キアーラ・イゾットン)と、アンジェリカの伯母にあたる公爵夫人(齊藤純子)の対面の場面。恐ろしい知らせをアンジェリカに伝える齊藤さんの歌唱は背筋が寒くなるほどの迫力でした。「修道女アンジェリカ」で峻厳極まりない公爵夫人を演じた齊藤さんが、こちら(子供と魔法)ではお母さん役なのも楽しいです。美術館ナビ 2023年10月

公爵夫人はこのオペラの中でアンジェリカに次いで重要な役柄。齊藤純子のアンジェリカに弱みを見せまいとしながら対峙する姿勢、表現として意味があった。Mercure des arts 2023年10月

Junko Saito fue una Duquesa de voz rica y bien timbrada, que estuvo magnífica en el canto y en la interpretación teatral. Las demás intérpretes aseguraron una buena interpretación colectiva, aunque hubiera sido de desear alguna detalle de la personalidad de algunas de ellas. -Ópera Actual – Oct 2023 

French-based Japanese mezzo-soprano, Junko Saito’s Princess was appropriately severe and merciless, but rather than being a cardboard cut-out figure, she seemed to show vulnerability too. -Bachtrack – Oct 2023

ツェムリンスキーの陶酔的な音楽に酔い、グイードのグリヴノフさん、シモーネのレイフェルクスさん、ビアンカの齊藤純子さんの名唱に打たれた1時間でした。ーハンナ2019年7月

3人が出ずっぱりで音楽を作っていくだけに、歌手たちが背負う役割は大きい。亭主シモーネ役の世界的バリトン、セルゲイ・レイフェルクスはさすがの貫禄で、ほぼ半分は彼の出番という重要な主役を余裕で歌い切っていた。それに勝るとも劣らない見事な存在感を示したのが、女房ビアンカ役の、新国立劇場初登場のソプラノ齊藤純子。フランスを拠点にヨーロッパで活躍する彼女。これからもどんどん聴きたい人だ。チケットぴあ 2019年4月

アルツィラ役の齊藤が、出色の出来だ。ドラマティックな役柄のソプラノだけに絶叫調に陥ってしまいがちなところを、劇的な表現力をマグマのように滾らせながら、一つ一つの『歌』を丁寧に歌い込み、他の歌手とのアンサンブルにも細やかに気を配ると言った一見矛盾する技を見事に体現してみせる。とりわけ悲劇性が弧を描いて高まってゆく第3幕は彼女の独壇場であって、彼女が死を決意する場面などは、この知られざる作品のリヴァイヴァルに繋がってもおかしくない音楽性と力に満ちている。レコード芸術 2013年10月号

In the title role (Alzira), Junko Saito sings with warm expressive tone, good diction and also acts with conviction.  -Classical Music Reviews – March 2013 MusicWeb-International

Il soprano giapponese Junko Saito, nel ruolo del titolo (Fidelio), ha dato una buona prova vocale, anche se non di spessore, ma la sua voce risulta melodica, chiara e ben impostata. –  teatro.it Feb 2011

Wie schön man Wagner singen kann Im ‘Rheingold’ werden die Rheintöchter Akiko Hayshida, Junko Saito, Taeka Hino, auf hohen Leiterkonstruktionen – so ähnlich wollte es Wagner – herumgefahren. Sie singen betörend schön. ….. Auf mit Leichenteilen gezierten Mountainbikes jagen die attraktiven Walküren durch die Szene. Das sind Junko Saito, Bettina Kampp, Monika Waeckerle, Rena Kleifeld, Susanne Geb, Anahita Ahsef, Swetlana Sidorova und Dinah Berowska. Ihr Gesang ist saftig, frisch und kräftig. Das gibt es so sehr selten.  –  Klassik.com July 2005

Un apprezzamento incondizionato alle tre Rheintöchter, alle otto Walküren, alle tre Nornen, tutte assolutamente perfette negli ensembles. …. Un plauso alle sei scatenatissime Blumenmädchen, davvero travolgenti. – Opera Click July 2004

Eine echte Überraschung waren denn auch die Rheintöchter, die hier wohl eher als Yokohama-Sisters firmierten. Ihre rollenden Leiterwagen mochte man unschwer als späte Referenz an die Uraufführung von 1876 erkennen, und erfreut dankte man den 3 Damen aus Fernost eine Textverständlichkeit, wie sie ihre muttersprachlichen Kolleginnen nur selten erzielen. –   Online Music Magazin July 2004

This live performance (Luci mie traditrici), recorded with what appears to be exemplary clarity, has dedicated and persuasive participation from the singers – especially the principals, Junko Saito and Timothy Sharp – and instrumentalists. -Gramophone 2003

Fricka verlangt dir Bestrafung Brünhildes und deren acht Schwestern, die anderen Walküren sind eine hinreissende Augenweide mit guten Stimmen – müssen sich wie Wotan schweren Herzens fügen. – Kurier July 2003 

Ebenso wie die Walküren, die optisch und gesanglich schwer überbietbar auf ihren Stahlössern auf der Bühne kurven und lässig ihren Job erledigen; Reste toter Helden nach Walhalla. – Tiroler Tageszeitung July 2003

Rheintöchter, Akiko Hayashida, Junko Saito, Taeka Hino Trio mit Charme plus stimmlicher Präsenz -Kurier July 2003